「ヤングケアラー」家庭 高崎市無料ヘルパー支援2年で50件

家族の介護などを担う子どもたち、いわゆる「ヤングケアラー」がいる家庭に、高崎市が無料でヘルパーを派遣する支援を始めてから今月で2年となります。
この2年間でヘルパーを派遣したケースは50件にのぼり、市は引き続き、子どもたちの負担軽減に取り組むことにしています。

高崎市ではおととし9月から、いわゆる「ヤングケアラー」への支援として、子どもたちに代わって家事や介護をするヘルパーを無料で派遣する取り組みを行っています。
市によりますと、取り組みを始めてから先月21日までのおよそ2年間に153件の相談が寄せられ、このうちの50件でヘルパーが派遣されたということです。
支援を受けた子どもの内訳は小学生が16人、中学生が19人、高校生が15人で、中には、母子家庭で小学生が1人で母親を看病していたケースがあったということです。
一方、別の福祉サービスを利用したほうが有効だと判断したり、保護者などから理解が得られなかったりして、ヘルパーの派遣を見送ったケースもあったということです。
高崎市学校教育課は「主に中学生と高校生を支援の対象として想定していたが、小学生が思いのほか多く深刻に受け止めている。今後も子どもたちの負担軽減に努めたい」と話しています。